暑い夏が来ると、クルマのエアコンが気持ちよかったりするんだ。それほど暑くない日の会社帰りには、エアコンを切って、窓を全開にして帰ったりするんだ。そういうときに聴く音楽は「はっぴいえんど」や、真夏のピークが去っていなくても、なんとなく「フジ…

昼ごはんには、たぶん一年ぶりくらいにざる蕎麦を食べた。夏になると思い出す、はるかな尾瀬、遠い蕎麦。濃い目のつゆで、わさびもたっぷり、刻みネギもたっぷりで、ちょっとゲスいな、という雰囲気で食べた。ゲスいのがうまい、ということもあるのだ。お上…

差し向かいのテーブルの向こう側から、よく冷えたウーロンハイを僕の顔面にぶっかけた君は、水に濡れた視界が鮮明になる瞬間、今まで見たどの瞬間の君よりも綺麗だった。アルコールに酔い、少し青みがかった瞳、突き通そうとする真っ直ぐな意思は研ぎ澄まさ…

梅雨入りしたものの、福岡はそれほど雨が降らず。かと言って、晴れ渡るわけでもない。そう、これが梅雨の天気。梅雨は雨が降り続ける季節という印象があるけど、実際に雨が降るのは、三日に一日くらいなんだそうだ。そりゃそうだ、本当に雨が降り続けたら大…

昼間っから酒を飲むことは滅多にないのだけど、たまにちびちびと飲んでしまうときがある。もちろん仕事の日は飲めないし、休日でも、クルマに乗ったりどこかに出かけたりする日は飲まない。「よし、今日は一日中部屋で遊んでいよう」という日に飲んでしまう…

開けっ放しにしていた窓から、野良猫が僕の様子を伺っていて、僕は食べていたポテトチップを「ほれっ」と放ってみた。 猫はびっくりしたように僕の視界からいなくなり、たいして興味がなかった僕はまた、テレビを観ながらポテトチップを食べはじめた。 視線…