ポテトチップ 2001/5/8

 開けっ放しにしていた窓から、野良猫が僕の様子を伺っていて、僕は食べていたポテトチップを「ほれっ」と放ってみた。
 猫はびっくりしたように僕の視界からいなくなり、たいして興味がなかった僕はまた、テレビを観ながらポテトチップを食べはじめた。
 視線はテレビに向いているのだけれど、視界の右端で何か動いているのを感じた。
「ああ、食べてるなあ」
 カリッカリッと音を立ててポテトチップを食べる猫。
 マンションの窓の外はコンクリート。僕の部屋の前だけ野生の花が咲いていて、僕はそれをとても誇らしい気分で眺めた。
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 今夜はなぜか、昔出会った何匹かの猫のことばかり思い出す。なんでだろうね。猫好きの君が今日僕に送りつけた、念の影響かな。もう一度お願い。