熱血

 土曜夜の痛飲を引きずっている感じで、重い体で出勤。気分が悪いような悪くないような、不安なような。わかりやすい二日酔いにはならない。
 気分が悪いような気がする日に昼ご飯をがっつり食べると、午後から「気分が悪いような気がする」に拍車がかかってしまうので、今日は朝行きがけに小倉駅でパンを買った。軽い昼食の予定で。
 お昼になっても、悪いような気分がする、は続いていたので、今日は昼ご飯を抜いた。前の会社ではよく抜いていたけど、この会社で働きだしてからは初めて。胃が動いている気がしなかったのだ。
「胃が動いていない。食べない」と同僚に宣言し、いつもの席でぼんやりしていることも考えたけど、気晴らしに外に出る。近くの綺麗な公園でベンチに座って、一本タバコを吸った。コーヒーもやめておいたほうがいいだろうと思って、温かいお茶を買った。
 夕方になって気分がよくなった。会社帰りに三十分ほど小倉の街を歩いてから帰ろうかなと最近思っていたので、それを実行した。よい気候のこの季節でも、歩けば汗は結構出る。三十分ほど歩いてから電車に乗ると、自分だけ汗をかいていて変だった。朝買ったパンは家に帰ってから夜ご飯として食べた。こんなもんでいいだろう。
 そういえば帰りの公園では、星飛雄馬星一徹の親子を見かけた。