テトラポットに座って

 朝からすごい青色の空だった。一片の雲もなく。ひとひらの雲を悪しく思っているわけではないけど。全くオブジェクトの写っていない、隅から隅まで青空の写真を撮ってみたら、何かものすごいものを撮ったような気分になった。気分がよくない日にはこの写真を見れば回復しそうな気がした。たけど気分がよくない日には、この写真はただ水色に塗りつぶされた平面に見えるのだろう。
 九月下旬ごろから急に電車に人が増え、春から七月末までのあいだのように混んでいる。学生たちの夏休み終わりのタイミングでもないし、電車に乗る人の増減にどういう法則があるのかよくわからず、その点釈然としないでいる。
 今日は研修時間と社内の弁当販売の時間が重なってしまい、昼ごはんにコンビニ飯を食べた。ねぎとろ巻きと鮭のおにぎりと黄金チキン。ローソン。チキン系の食べ物はローソンがいちばんうまいと思う。会社近くの公園で食べたけど、気分がよいのか、退屈なのかよくわからなかった。悟ったようなことをすることを好むくせに、悟ったようなことをするのは案外退屈だというような気持ちも持っている。海岸沿いのテトラポットに座ってずっと海を眺めている人とか、すごいよね。