「そろそろ気をつけてくださいよ」

 先日健康診断があった。健診の一週間前から酒を抜いて、みたいな人たちもいるみたいだが、普段どおりがいいだろうということで、前の日だけ酒を抜いて、晩ごはんを軽めにした。そこからずっと、なんとなく酒を飲まないでいたのだが、なんとなく体調が悪い。どこが痛いとか気分が悪いとかじゃないんだけど、なんとなく。
 思えば、朝病院に向かうクルマの中で、すでに頭がちょっと痛かった。でも、さっき晩ごはんのときに缶ビールを一本飲んだら、回復したような気がする。少しは体に毒(?)が入っていないと、僕の体は調子が悪くなるのかもしれない。
 これまで会社の健康診断では、いわゆる大病院で健診を受けていたのだが、今度の会社はいわゆる町医者(?)の病院が指定されていた。町医者と言っても、わりと大きななんとかクリニックというところだったのだが、やはり大病院とは違い、患者層はお年寄りばかりだった。待合室を徘徊する数人のお年寄りと、気の強そうな受付の若いお嬢さんとの攻防に笑いそうになった。
 というかなんとなく体の調子が悪いときに、「あ、風邪かな?」と素直に思えなくなること。それが年を取るということかもしれない。