摩擦

 そしてドラクエ8が終わった。面白いゲームだった。クリア後のやつもちょっとやってみたけど、主人公の出生の秘密にせまる感じで面白そうだ。むしろ、クリア後の隠しダンジョンをやったあとの、再度の本編クリアが、ちゃんとしたエンディングなんだろうなという気がしている。まあ、ムキになってやる気はないけど、ちょこちょこやろうかねという感じ。
 今夜は久しぶりに読書をした。頭に文章が入ってこなくてびっくりした。でも30分も読んでいると、すらすらと文章が頭に入ってくるようになり、無理やり読もうとしなくても、「次は? このあとは?」と思えるようになった。何事もやらないとやれない、ということだな。ものごとは無理にでもやらないと、車輪は動かない。心を動かすのにも、摩擦力と戦う必要があるのだ。
 昨年の10月にモンハン4Gを買ってから、レジェンドオブレガシー、そしてドラクエと、ゲームばかりやってきたように思う。変な話、ここ1、2週間は、ゲームのない生活への憧れさえ芽生えていた。休日の朝に目覚めて、さて今日はなにをしようかと、ちょっと沈黙するような。
 バカな話だけど、解放されたという気分が今こころにたくさんあって、色んなこと、四方八方に気持ちが向かっている。宇宙の仕事のこと、博物館のこと、おいしいサンドイッチのこと、など。あと、僕は3月いっぱいで、どうにも避けられなかった仕事内容としての、悪文をたくさん読まなきゃいけない業務から解放される。これはほんとにうれしいことだ。
 たぶん、自分でも気づかないうちに、この7年のあの業務は、こと文章を読んだり書いたりする点において、結構な悪影響を及ぼしたのではないかという気がする。それがなくなるのだ。ほんとに自分でも気づかないうちに…… と思えるような、劇的な変化があるといいな。