悪魔に捧げる歌

 このあいだスーパーにトマトジュース買いに行ったら(酒ついでに)、食塩無添加のやつしかなかった。あのトマトの液体は、塩とのコントラストがうまいのに、というか塩がトマトのうまみを引き出すのに。なんてことだ! と思った。そのため、トマト80%、ハチミツとレモン入りとかいう邪道なやつをやけくそで買った。少なくとも塩が入ってそうなやつ。
 そのトマトジュース、青臭さがない、ドロドロしてない、が売りらしいけど、さっき風呂上がりに飲んでみたら案外いい感じ。ふつうのトマトジュースを飲むときも、レモンをちょっと垂らして飲んだりしていたんだけど、それに近い。ただ、ハチミツは要らんな。あとドロドロしていても良い。
 ちなみに、トマトジュースは好きだけど、トマトジュースを使ったお酒は軒並み嫌いである。ブラッディマリーとか。無味無臭に近いウオッカなんだからほぼトマトジュースの味のはずなんだけど、なぜかおえーっとなる。と書いてて思ったけど、ウオッカってすごいお酒だね。ほぼ無味無臭って。なんだろう、まさに悪魔と魂を交換するための飲み物。