アキ ユキ

 普段は職場に八時半ごろ入るんだけど、昨日は朝から所用があり、九時半に入った。前日、「明日九時半に来ます」とあらかじめ言っていたんだけど、所用が思いのほか早く終ってしまった。そのまま早く会社に行けばいいんだけど、なんとなく宣言どおり九時半に行こうと思った。コンビニで時間を潰すことも考えたけど、クルマの中でぼーっとしときたいなあ、と。これから仕事で、もう着いてるのに三十分くらいクルマでぼーっと。さすがに会社の駐車場でそれをやるのはためらわれたので、会社近くのナフコ駐車場にクルマをとめた。
 そう言えば今日は会社帰りに焼酎買う予定だったな。確かここは酒類を売っていたぞと思い出し、クルマから出かけたけど、朝九時過ぎに酒を買うのは、なんとなくためらわれるものだね。やっぱりクルマの中で三十分間ぼーっとした。これから仕事、みんなはもう働いている。あの猶予のような時間、とてもよかった。
 九月は中盤からなかなか仕事が忙しくて、昨日が忙しさのひとつの区切りだった。仕事を終えて会社の駐車場に出たとき、西の空にはすごく綺麗な夕焼けが出ていた。ただ綺麗とか凄いだけではなくて、何やら妙に艶っぽい、女前な夕焼けだった。
 寝て起きると、十月がやってきていた。朝、庭に降りてタバコを吸うと、空にはとても爽やかな青空が広がっていた。今日は焼酎の大きなビンのやつを買い、ウイスキーの普通のビンのやつを買った。ユニクロでプレミアムコットンという、シャツの下に着る用のシャツを四枚ほど買った。お古の四枚はハサミで切って、靴手入れ用の布にした。ついついオレンジ色のカーディガンと、渋い色合いだけどよく観ると小さな花柄という紺の長袖シャツも買ってしまった。
 あまちゃん宇宙戦艦ヤマト2199の終焉に、本格的な秋の訪れを感じている2013年の10月1日。