たまにはおてんとさまも

 戻り梅雨のぐずついた天気はどうやら終了したらしく、朝から久しぶりの青空が広がっていた。けれども久しぶりの青空が爽快だな、とはとても思えず。なにしろ日差しは強く、まさにギンギンギラギラ、カッ! な状態であった。
 そういえば昨年、金環日食で日本人の何割かは盛り上がったと思うんだけど、僕も盛り上がった。太陽観察用のグラスを手に入れ、鹿児島まで行き、曇天で桜島の根元しか見えなかった。昨年はそのあと、「金星の日面通過」という実は日食よりも珍しい天体ショウがあり、そのときに太陽観察用グラスは大活躍してくれた。肉眼で、太陽に黒い点があるのを見るのは楽しかった。
 その後グラスはどうなっているかというと、基本的には埃をかぶっている。でも、非常にときどきではあるが、「ちょっと太陽観てみるか」と思うときがあり、今朝がそうだった。このすさまじいギンギンギラギラ、カッ! をちょっと観てみようと。
 前回観たのがいつだったか覚えてないけど、いつものすごい太陽だった。ほんとに地球のそばには、すごいもんがある。あんなもんのこんな近くにいていいのか? ってちょっと思うくらい。何かよくわからない、ぎりぎりのところに私たちはいる。