さえない大切な一日

 ウイスキーのロックを舐めながら、刻みたばこ(だるま刻み)をふかし、鬼平犯科帳第十二巻を読んでいる。一章分を読み終わったら、日記を書き(今年元日から日記を書いている。ほぼ、その日食べたもののこと)、テレビをつけ、明日の番組をチェックし、よい番組があったら録画予約をする。そのあと庭に下り、本日最後のタバコ(シガレット)を吸う。夜空を眺めながら、あわよくば星が流れないかな、さらにあわよくば三回唱えられる時間がないかなと思いながら。タバコが適切な長さまできたら、最後のひと吸いをし、宇宙に向かって「今日一日ありがとうございました」と感謝する。部屋に戻り、体重を計り、iPhoneに記録する。布団を敷いて目覚まし(平日用)をセットし、Macintoshコンピュータの電源を切る。リビングへ行き、とてもとても小さなグラスに、ウイスキーを注ぐ。部屋に戻って電気を消し、ストレートのウイスキーを舐めながら、録画していたテレビ番組を眺める。そのうち眠りに落ちて。
 今日一日も、そろそろ終ります。百年の狭間に出会ったみなさん、良い夢を。Good Sleep