鮭チャーハン

 昨夜は思い出したいことがなかなか思い出せなくて、そのあいだにウイスキーをストレートでがぶがぶ飲んでしまった。よって今朝の目覚めは、若干悪し。朝9時ごろ目が覚めて、お腹が空いていたので冷蔵庫をチェック。おいしそうな生の鮭切り身があったので、鮭チャーハンを作ることにする。
 グリルでじっくり鮭を焼きながら食材と調味料の準備。食材と言っても長ネギを細かく刻んでごはんと調味料を用意して生卵2つを溶くだけ。
 調味料は塩でいいんだけど、「中華味の元」ってのがあったのでそれにする。小さじ一杯を小皿に。ネギも小皿に、醤油もスタンバイ。鮭が焼き上がったので、まな板の上に置いて、まず大きな骨を手で取る。そのあとはたんたんたんたんと包丁でみじん切り。ちょっとくらい小さな骨が残っていてもみじん切りにすればOK。ハモの骨きりと一緒。みじん切りにした鮭も皿にとってスタンバイ。チャーハンはスピードが命だからね。
 材料を手に届く範囲に並べたら、フライパンを強火にかけカンカンに熱する。うちには鉄の中華鍋もあるんだけど、家庭用のコンロならくっつかない鍋使ったほうがいいと思う。テフロンのやつはカンカンに熱するとよくないって聞いたことあるけど、うちにはテフロンじゃないくっつかないフライパンがあるのだ。ごま油をわりとたっぷり目に入れ、煙が出るまで鍋を熱する。
 鍋から煙が出てきたら、2個分の溶き卵を半分くらい注ぎ入れ、わりと固めの半熟まで炒める。そのあとご飯を入れ、残った溶き卵をご飯の上にかけて混ぜ始める。
 溶き卵とご飯投入のタイミングは、最初に卵かけご飯にしてからフライパンにぶっこむ説も含めて諸説あるが、半分をちゃんと炒めることで卵の風味や食感が出るし、半分をご飯とごっちゃに投入することで、ちゃんと米に卵をからませてパラパラにすることもできる。僕のなかでは、いわゆる焼き飯とチャーハンのいいとこ取りである。
 鍋は振ることなく、ひたすらしゃもじで米を分離しながらまぜまぜする。家庭用コンロで鍋を振ると、火から鍋が離れて温度が下がるのでよくない。最初からずっと強火で鍋を振らずまぜまぜしてると鍋の温度がものすごく上がっているのがわかるが気にしない。
 ある程度ご飯がばらけてきたら、鮭と中華味の元を小皿から投入。再びまぜまぜ。お好みのパラパラ感になったら、鍋の真ん中に穴をあけて、鍋底にじかに醤油を少し投入。鍋肌からまわすより風味豊かな焦げ醤油になる。そのあとすぐにネギを小皿から投入して、ここで初めて鍋を振る。もう火力は必要ない。ネギの香りがしたらそこで出来上がり。ネギを入れたら炒め過ぎはよくない。たぶん投入から15秒程度。
 という手順でできあがった鮭チャーハンは、パラパラとしているけども微妙にしっとりとした焼き飯の雰囲気も残していてとてもおいしい。ちゃんとした中華料理屋の、完全にパラッパラのチャーハンより、僕は好きだ。
 今日一日のことを書こうと思っていたけど、チャーハンの作り方で終りました。