すばらしい日々
流れるように、流されるように、人にまかせて。そんな気持ちに変化が訪れたのは、三ヵ月くらい前だっただろうか。
今までの考え方を全否定したくなるような、いや人はみんな、人生のどこかでこういう気持ちになるんだな、遅ればせながらぼくにも、そんな時期が来たんだなと思った。
それからのぼくは、“意識的に”物事を決め、意図的に“区切り”、自分に“言い聞かせて”、今日までやってきた。
でも、今になって思うことだけれど、ぼくはどこかで“祈って”いた。自分自身ではない何かに。
自分にとっては自分だけが頼りだと、あれほどわかっていたのに。
すべてはスピードだと、わかっていたのに。
言葉が必要だって、わかっていたのに。
わかってたはずなのに。
五時間しか眠れない夜は、これで終わるのだろうか。それとももっと眠れない夜が、始まるのだろうか。
お前、今から俺は寝るから、夢の中で応えてくれ。