初物の

 タケノコを食った。というか今年は結構遅め? 毎年もっと早く食べてた気がするんだけど。
 んで方言なのか標準語なのか知らないけど、初物の小さいタケノコの味を「えぐい」とみんな言う。えぐい、とは、妙にのどにざらつくような感じ。
「いやーまだえぐいねえ」
 というふうに、結構否定的に言われるんだけど、僕はこのえぐさが好きなのであった。この「えぐさ」こそがタケノコの味だと思っているくらいで、大きくちゃんと育ったタケノコなんて、タケノコ自体にはなんの味もないと感じてしまう。
 ゆでただけのやつを薄くスライスして、わさび醤油で食べた。実は食べ過ぎて、一時間くらいずっと気分が悪かった。