殺しの匂い

 昨日はわりと参加したくない集まりに仕方なく参加し、いつものことだけど参加したらしたで結構機嫌良くお喋りし、酒もたくさん飲んだ。もしかしたら俺は、自分が何かしらの雰囲気や言葉を発するとき、まわりにいるのがどんな人間なのか全然気にしていないのかもしれない。いやそうじゃないかもしれない。そうじゃないかもしれないが、好きな人たちに喋っていることと、苦手な人たちに喋っていることが全く一緒である。あ、なんかいいことのような気がしてきたね。


 蚊が飛ぶようになったので、今宵からアースノーマットをつける。アースノーマットの匂いってちょっと好きだ。だが「大丈夫なの?」と思ってしまう匂いでもある。殺すための匂いが今、部屋に充満している。