大丈夫

 ときおり出かけるあの街の河原に行ったら、護岸工事をやっていた。清らかな自然の清流が護岸工事されるのならば、残念だ、という気持ちが僕にも芽生えるかもしれないけれど、元々岸をコンクリートで固められていた川の工事だったから、そんなことは思わず。それよりも、川の流れの真ん中に造られた土台の上に大きなショベルカーがぽつんと停まっていたり、川岸に大きな石が山ほど積み上げられているのが見られて楽しかった。
 たった今書いていて気づいたんだけど、護岸工事で石なんてどうするんだろう。考えてみたら、その河原はとっくにコンクリートで塗り固められていたのである。今さら護岸工事が必要な様子ではなかった。これはもしかしたら、最近はやりの自然っぽくて、なおかつ洪水にも対応できる護岸を造るのかしら。まあ自然のままの川でも、コンクリートの味気ない護岸でも、自然風人工護岸でも、僕はどれでも大丈夫なんだけど。