日曜の食

 久しぶりに家で昼飯を作ろうと思い、焼き飯を作った。実はカレーを食べたい気持ちもあり、レトルトのカレーと悩んだが、久しぶりに家で飯を作る、という点に重点を置いたのだった。カレーだと、熱湯で温めるだけだから。
 とは言え、カレーへの気持ちも捨てがたく、S&Bのカレー粉(神)をふりかけ、カレー焼き飯にした。しかしどうにも腑抜けた味で、もうちょっと塩こしょうをふりかけるべきだったか、などと思ったりした。
 夕食は小ぶりなステーキ肉を三枚ほど焼いて食べた。家でステーキを焼いて食べるときは、味付けは塩こしょうと決めている。塩こしょう最強。付け合わせはもやし炒め。まずもやし炒めを作って、こちらも塩こしょう味だが、塩こしょうの容器からふりかけてみると、どうにも違和感が。簡単に言うと、ふりかけられたモノが黒ばっかり。ちょっと味見をしてみると、全く塩の味がしない。昔のごま塩ふりかけの、塩ばっかり先に出てごまばかり残る、みたいに、こしょうばっかり残っている可能性大であった。そもそもごま塩は、のりたまやらに比べて最後まで残るのだが。
 というわけでステーキには、普通の塩をふりかけたあと、こしょうばかりの塩こしょうをかけ、わりとよく焼いて食べた。絶妙な味付けであった。もやしと肉を食べながら缶ビールを一本のみ、仕上げに切り分けておいた脂身を細かく刻んでフライパンでかりかりになるまで焼き、刻んだにんにくで風味を出し、ごはんを投入してガーリックライスを作った。よく考えたらこちらも塩こしょう味だ。大丈夫なんだろうかと今書いていて不安になっている。
 作っている最中に母が台所にやってきたので、「この塩こしょう、こしょうばっかり残って塩がないよ」と言った。母はしばらく思案に耽るような表情をしていたが、ひらめいた! とばかりに「あ、間違った! 詰め替えのこしょう入れた!」とのことであった。あの容器は、塩こしょうではなくこしょうだった。別にそれはいいのだが、あのひらめいた! という表情が理解不能