とりとめもなく

 福岡の中でも山沿いのわが町は、朝起きたら一面の銀世界。20cm近く雪が積もっていた。こんなに積もるのは数年ぶりだ。
 出勤。田舎の電車は重くて雪に強いのか、定刻どおり乗り換えの小倉駅に到着。小倉─博多間を走る電車のほうが遅れていたので、いつもは乗れない快速電車に乗ることができた。かえっていつもより早く会社に着く。
 会社に着くと、僕が天空の旅人であることを知っている人たちは、(雪だから早めに家を出たんだな、偉いな)という顔をしていたが、そんなことはない。いつも通りである。
 今日はきっと、いつもは車通勤の人がたくさん電車に乗っていた。帰りの電車はやけに乗客が多かった。うろ覚えながらも人の顔って結構覚えるもんだなあ。電車に乗ってて「この人見ない顔だ」ってすぐわかった。
 雪は好きだけど、凍結した道を歩くのがすごく苦手。