6月27日の話だが

 親戚が亡くなり、おかん今日から2日間大分へ。久しぶりに自分で晩飯を作った。
 朝おかんに「いい豚肉あるから焼いて食べて」と言われてて、仕事が終わって帰宅後その豚肉を眺めているうちに、回鍋肉が食べたくなった。作り方は全然知らない。
 だがまあ、キャベツと豚肉を使って適当に味付けをすれば、回鍋肉にならなくても肉野菜炒めにはなるだろうと思ってとりあえず調理開始。
 大きめのスライス肉だったのでとりあえず二等分に。そしてキャベツをいい感じの大きさに。回鍋肉には他にも何か入っている気がしたが、キャベツと肉が食べられればよかったので具材はとりあえずそれだけ。あとは味のイメージである。
 なんとなく隠し味として豆板醤、あるいは味噌的なイメージがあった。だが面倒くさいのでとりあえず直感的に訴えてくる味だけをイメージする。

・塩
・ちょっとこげくさくて辛い醤油の味がする
・でも甘い

 そんなわけで、ギンギンに熱した鉄の中華鍋にとりあえず豚肉を放り込む。油はゴマ油をチョイス。関係ないけど、あつあつのフライパンにオリーブオイルぶっこむの、軽く神への冒涜のような気がするの僕だけですか?
 それはともかく、肉を放り込む瞬間に、この肉はきっと何かで下味をつけるべきだろうと思った。でも無視。
 そして豚肉のみに、わりと多めの塩をふる。
 豚肉が炒めあがらないうちにキャベツを投入(何かに漬け込むのを放棄した以上、豚肉は炒めすぎず柔らかく仕上げることが重要だと思った)。
 キャベツがほんのちょっと柔らかくなったところで早めに焼肉のたれを軽く投入。俺の回鍋肉のイメージ、「ちょっと甘い」「ちょっとこげくさい」を導き出すためである。
 焼肉のタレを少し焦げつかせながら、キャベツが好みの炒め具合になったところで醤油とネギを投入。醤油で少しピリッとした辛さがつくはずだ。
 完成。恐らくただの「醤油味の野菜炒め」だろうと思って食べたのだが、味は見事に回鍋肉であった。わからんもんだね。