カクテル
デジャヴだとか予感だとか、「田舎の音がする」と言われた夜には、受話音量5のはじける笑い声に、うなづくばかり。
炸裂する火玉や吹きすさぶ風の中で最後の変化に身を委ねる未来は、すぐそこに見えているような気がして、流れは、決して止めないように、作らないように。
イメージどおりの最後を手に入れた日には、着信ライトの「カクテル」が本物の輝きを見つけるのだろう。
秋の風はまだかな
冬の温かさはいつかな
冷たくなる前に、すべての道を並べて、並べないで、見つけて、動かないで、決まっているはずで、整えることがすべてで。
認めなかったあの2日に炎を燃やし、大好きなあの6日を静かに寄り添い、荘厳なあの3日に誓いを立てたい。
55坪の庭をホレイショのように行ったり来たり、灰色の夜空に、灰色の煙が消えてゆく。