エレキナマズ

　ジャイアンが好きな女の子は、犬を散歩させてる女の子。
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　今日は久しぶりにステーキを食った。もしかしたら一年ぶりくらいかもしらん。ステーキソースなどかけずに塩コショウだけで食った。うまし。しかしステーキという料理はほんとにシンプルで、それでいて何かに満ち溢れていますね。まあうるさい人に言わせると色々あるのかもしらんが、僕から見るとただ肉を焼くだけ。そして食うだけ。それでいて体に欠けていた何か、あるいは不足していた何かをがっつりと補充できているような感覚になる。もしかしたら二、三ヶ月に一回は、がっつりステーキを喰うべきなのかもしれぬ。
　ところでステーキと言っても色々ある。例えばポークステーキ、例えばチキンステーキ。今日僕が食ったのは牛のステーキなんだけど、ビーフステーキという言葉を口にするのが恥ずかしいのはなんでだろう。ポークステーキやチキンステーキは恥ずかしくない。あと微妙に関係ないけどビーフカレーという言葉を口にするのも恥ずかしくない。でもビーフステーキと口にするのは恥ずかしい。ビフテキ、などと言ってしまうのはもっと恥ずかしい。
　これにちょっと似ているのがギターの話。アコースティックギター、クラシックギターとは平気で言えるけれども、エレキギターという言葉を口にするのはちょっと恥ずかしい。一番やっかいなのは、こちらがギターを持っているとわかったときに、どんな種類のギターを持っているのかと聞いてくる人だ。「アコギ？」って聞いてくる人に、「えーとアコギと、あと、エ……エレキ……」と答えるのはとてつもなく恥ずかしい。