みんなろくに本も買いきらん件について

 ここにもいますよ。


 この際だから書いておくと、上下巻の本で上巻二冊を買ってしまう以外にも、週刊誌で先週号を買ってしまうことが昔よくあった(最近は週刊誌を買っていないので、ない)。週刊誌には、「合併号」という危険な罠があるのである。合併号の次の週は休刊なのだ。
 毎週火曜日の朝に、よく餌付けされた野鳥のように機械的に、そして習慣的に(週刊誌だけに)雑誌を買っていると、先週の火曜日に出たやつが合併号だったことなんてすっかり忘れてしまっている。そしてコンビニの棚で腐りかけている先週号を、また買ってしまうのである。口惜しいのは、数行あるいは一ページ近く、それくらい読まないと、先週と同じものを読んでいることに気がつかなかったりするところだ。気がつくまでの時間、それはもうすごい違和感があって、アホ面で「デジャぶぅだ」なんて思っている。
 この話は僕の友達も「そうそうそうそう!」と以前言っていたので、結構共感を得られると思う。だが絶対に共感を得られなさそうな失敗もある。以前の日記のコメント欄に、上下巻の小説を「間違いなく」買い、下巻から読んでしまったスターウォーズなツワモノさんがおられるけども、たぶんそれよかひどい話じゃないかと思う。
 ある日僕は本屋さんで『燃えるスカートの少女』を買って帰った。以前から読みたかった本で、その日本屋さんを三軒ほど探して買ったのだった。しかし家に帰ってカバンを開けると、中から出てきたのは『赤いくつのハンナ』であった。