そろそろ虫が飛んでくる季節になって新しい網戸を買わないとなあと思ってたんですが(去年の台風で隣の倉庫の屋根の直撃を受けて網のない網戸になった)、そんな話をしているときにテレビで「網戸の網の張り方」なんてスペシャルマニアックな番組が放送され、その信じられないタイミングに驚愕しつつ不安な気持ちでチラと横を見ると、やはり親父は目をきらきらとさせながら食い入るように画面を見つめているのだった。胸をときめかせている彼は、言うまでもなく家族一不器用である。
 彼は次の日、それも朝九時半という早い時間から嬉々としてナフコに出かけていった。ナフコにて色々な材料を買って帰ってきた彼は、土曜日曜とドンガラガッシャン壮絶な格闘の末、やっと二枚の網戸を直したのでしたうるさい。「神経質で不器用な人」ってたまにとてつもなく鬱陶しいときがあるね……。あと全然関係ないけど「物忘れの激しい真面目な人」も苦手。それはともかくついこないだまで耐震補強工事でドンドンガンガンやってて、それがやっと終わったら地震地震の心配がやっと終わったらまたドンガラガッシャンだったので、もうこの場所で気の休まる日は訪れないのかもしれない、なんて思ったりした土日でしたもう火曜だけどさ。