そうは言いつつ

 ずっと前に一回書いたことがあるような気がするけど、僕の風邪の治し方の基本は「風邪だと思わないこと」である。高校生のときには、三十八度の熱でサッカーをしボーリングをし飲んで帰ってきたこともある。その日は確かに一日中ふらふらとしていたけれど、自分で風邪だと思っていないんだから、ただ体がふらふらしてた、ってだけのことで終わる。
 そんな僕が昨日から、逆に「風邪をひいた」と思い込もうとしている。というのはもうみなさんお分かりだと思うけど、昨日からくしゃみと鼻水がすごいのだ。昨日はくしゃみをするたびに、家族に「にや」という顔でみられていた。
 しかしまあざあざあ雨が降っている(花粉が飛んでいない)今日もくしゃみが出てるわけだから、ほんとにただの風邪だろうね。咳も少し出てるし。でも今回ばかりはいつものように「風邪なんてひいてない」と思い込むわけにはいかない。「風邪じゃないとすれば、じゃあなんなんだ?」って話になるから。