昼の三時に日記を書いている

 朝から気分が乗らなかったので、今日やる予定だった外での用事を明日に後回し。「今日できることは明日でもできる」と思うこと。これは大人に必要なものなのである。だが大丈夫だろうか、予定がかなりぎりぎりな予感。少しプレッシャー。
 そんなプレッシャーを心の奥底に押し込めながら、無理やり自分をのんびりとした気持ちにさせる。なんとかごまかすこと、これも大人に必要なものである。というわけで朝十時くらいから優雅に朝ご飯。昨日我が家には僕の好物であるガーリックバターフランスパンが仕入れられたので、それを食べる。「ガーリックバターフランスパン」という名称がなんとも優雅。熱した包丁で何枚かに薄くスライスして食べる。ふだんはそのまま食べるのだが、なんとなく焦げ目をつけて食べたいと思ってしまい、五分ほどオーブンで焼く。すると台所中がにんにくの匂いですごいことになった。たまにはアホな子供心を。これも大人に必要なものである。
 しょせんにんにくパンを食べたあと缶ビールを一本飲み、ふらふらと近所を散歩してみる。部屋の窓から見るかぎり、久しぶりの青空が覗いていたが、外に出てみると北風がものすごくてすぐに部屋の中に戻った。すぐあきらめて予定変更、これも大人には必要なことだ。全部ダメな大人の見本だが。